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相変わらず青の眸は優しくて、
纏う薔薇の香りは仄甘くて。

──・・・何も御変わりでなくて、安心しました。
体調も崩されていない様で何よりの事。


・・でも、駄目ですね。
心配をさせて仕舞っては。

次に逢う時は、屹度何時もの私で。
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桜の花──・・・・

どうやら少しだけ早咲きして仕舞ったみたいです。


淡く 儚げで 優しい 綺麗な色。

円で あの人の様な花。


" 綺麗 "

其の一言が どれ程嬉しい事だったでしょう。


其れも数週間も経てば 散って仕舞うのでしょうけれど。



此のまま ずっと散らなければ良いのに、何て。


季節は必ず巡り来る。



誰かを求める事でしか咲けぬ桜。

此の世で一番浅ましき花。

優しい言葉につい甘えて
己の宿命に勝つ事が出来なかった。


此の過ちは 決して許されない。


・・・・今年も狂った桜は咲くのでしょう。

残酷で、忌々しい程に美しく。

薔薇の香りを纏う彼とまた御逢いしました。

この前よりも酷く体調が悪そうで…。
原因を御尋ねしたところ、飢えが酷くて辛いのだと。


ねぇ、優しい吸血鬼さん。
涙を流させて仕舞って御免なさい。

でも私、自分のした事に後悔していません。

だって少しでも元気になって呉れた事が嬉しいんです。

こんな事を思うのは不謹慎かもしれませんね。

あの人の御墓の前で、供えた薔薇の花と同じ香りを持つ人に出逢いました。

何だか触れたら壊れて仕舞いそうな程、繊細で綺麗な人。
そして、とても優しい人。

…でも、其の柔らかい物腰の中に、
微かな悲哀の色が見えたのは気の所為でしょうか?

聊か体調が悪そうでしたので、薔薇の花を一本差し上げました。
私が勝手にした事でしたけれど、ありがとう、って云って呉れた。

あの人が、少しでも元気になれますように。

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